「火星シリーズ」エドガー・ライス・バローズ



昨日の日記で紹介した、エドガー・ライス・バローズの「火星シリーズ」について、もう少し詳しく紹介したいと思います。

火星のプリンセス
南北戦争のころ、元南軍のジョン・カーターは、ある夜、アリゾナから太古の火星に移動した。
火星は、滅びに向かっており、海は干上がり、空気も次第に薄くなりつつあった。
住民は戦国時代のような状態で、四本腕の獰猛な緑色人や地球人に似た赤色人などが戦闘に明け暮れていた。
重力が地球の約1/3の火星で、カーターは火星の民が驚くほどの力を発揮し、大活躍をして絶世の美女デジャー・ソリスと結ばれた。
しかし、悲しい別れの時が...


「火星の女神イサス」・「火星の大元帥カーター」
その後、カーターはさまざまな苦難を乗り越えて、デジャー・ソリスとの幸せな日々を勝ち取る。


「火星の幻兵団」以降
その後、カーターの子孫・2人目の地球人・他の火星人など主役が入れ代わりながら、さまざまな冒険譚が語られます。



古き良き時代(20世紀前半)のSFです。


次から次へと現れる、新民族・新兵器・モンスター・・・・
(ちなみに、火星人はすべて卵生です。)
主人公たちを巻き込む絶体絶命の危機また危機の連続。
「後数ページで終わるはずなのに、いったい収拾がつくのか?」と思えば、強引なご都合主義で、あっという間の怒濤の展開で大団円・・・・


普通だったら、「なんだこれは」と言われそうですが、それが何ともいえず楽しいのです。
(さすがに、だんだんマンネリ気味にはなりますが...)
合本版・第1集「火星のプリンセス」だけでも読んで見てほしいと思います。


ファンも多く、オマージュとしての作品も書かれています。
(「火星の大統領カーター」栗本薫など)





エドガー・ライス・バローズ/著 厚木淳/訳 武部本一郎/イラスト
東京創元社(創元SF文庫)


各話タイトル


合本版・第1集「火星のプリンセス」 
  ISBN4-488-60139-1 本体価格1,700円(829P)
    1 火星のプリンセス
    2 火星の女神イサス
    3 火星の大元帥カーター


合本版・第2集 「火星の幻兵団」 
  ISBN4-488-60140-5 本体価格1,600円(775P)
    4 火星の幻兵団
    5 火星のチェス人間  ( 「人間チェス」とした方が内容に合う )
    6 火星の交換頭脳   ( 「頭脳交換」とした方が内容に合う )


合本版・第3集 「火星の秘密兵器」
  ISBN4-488-60141-3 本体価格1,800円(925P)
    7 火星の秘密兵器
    8 火星の透明人間
    9 火星の合成人間


合本版・第4集 「火星の古代帝国」
  ISBN4-488-60142-1 本体価格1,800円(821P)
    10 火星の古代帝国
    11 火星の巨人ジョーグ ( 中編2編を収録 )
    付 モンスター13号  ( 火星シリーズではありません )