Episode12「別離−ロスト・ソウル−」

 子ども向けの作品とは思えない内容が続いている。


 過去のウルトラマンのパターン破りが多く、「大人が見る分には面白い。」と言いたい所だが、今回のウルトラマンは今の所あまり好きになれない。


 原因の1つは、TLTの姿勢である。
 過去のウルトラマンに登場した防衛組織は、基本的に人命が最優先であったが、今回のTLTは社会秩序の維持を最優先に置いているようだ。
 この、人命よりもスペースビーストの殲滅を主眼とした、組織としての姿勢はありだと思う。(プロフェッショナルとしての冷静で客観的な判断に基づいての組織的な作戦行動を取るのであればだが。)
 しかし、副隊長の一連の行動(姫矢の件を報告をしなかったことなど)や今回の隊長の恫喝行為など各隊員の行動は、感情的すぎ一貫性に欠ける。多少の人命を犠牲にしても社会秩序を守るのであれば、隊員としての資質はもっと厳しく問われるべきではないだろうか。
 冷酷なように見えても、心の底には深い人間への愛を...


 他にも色々受け入れ難い部分があるが、それについては後日。




 今回倒れたメフィストは、分身の1つにすぎないというような位置付けだろうか?(本体は、溝呂木だろうし。)
 今の姫矢が2人目のウルトラマンということのようだが、連戦の中で消耗が激しいようである。先代もメフィストとの戦いで次第に消耗していき、吸収されてしまったということだろうか。
 それにしても、メフィストとの1対1の戦いの時に、メタフィールドを作ってはフィールドを反転されてピンチになるということに対して、いいかげん対策を考えないのだろうか?(毎回、エネルギーを無駄に消費するだけになっている。後出しじゃんけんのようなものなら、先にメフィストにフィールドを作らせて反転するとか...)
 ウルトラマンに変身できるのは1人ではないという設定のようなので、姫矢の次は孤門だろう。彼が、今回のリコの死への悲しみなどを乗り越えて、自分の心の闇に打ち勝ち、より強力なウルトラマンになるのだろうか?