第20話「守護者の魂」



エドワード・アルフォンスともにひたすら闘い続ける。
アル:楽勝だが、自分の存在を問う相手の一言に心は揺れる。
エド紙一重の勝利だが、アルとの関係から相手に止どめを刺せず。


記憶や心といったものが、オリジナルのものなのか作り物のかりそめのものなのかという問題で心が揺れるエルリック兄弟の姿が見られる。
ロボット・アンドロイドの登場するSFの世界や、魔法で生命を産み出すことのできるファンタジーの世界でも、このような話はしばしば見られる。
エドは、体を失ったアルの魂を鎧に定着させようとした。
しかし、定着させたものが、アルの本当の魂なのか、エドが自分の記憶で作り出した擬似人格なのか、自分自身でも判断できないのだろう。
帰郷した時にアルが幼なじみの名前を思い出せなかったということがあったが、鎧に定着した魂がエドの記憶による擬似人格であるということへの伏線なのだろうか。
(私は原作はまったく読んでいません。)


追記 (2.22)


鎧人間たちの視点と視界はどのようになっているのだろうか?
これまでの描写では、全員普通の人間と同様に、前後の区別があるようだ。
特に、48号(スライサー兄弟)の胴体の方はどこから物を見ていることになっているのだろうか?
術者の思い通りに視点と視界を設定できるならば、360°全方向の視界を持つ戦士というものも、作成可能なのではないか。
鎧人間の不死性と合わせれば、無敵に近い戦士になりそうだ。
視界を拡げるのが無理でも、スレイヤー兄弟のように、1つの鎧に複数の魂を宿らせて、それぞれの方向への役割分担をすれば、各人格間の意思疎通の問題はあるが、それに近いものができそうだ。
ただし、その場合は、身体制御は1人格にまかせて他は情報収集のみとしなければ、かえって何もできなくなってしまうだろうけど。
(「寄生獣」の後藤なんてのもいましたが。)


ついでに、手足も人間と同様にする必要はないので、数を増やせばさらに戦闘力アップ!
個人的には、隠し武器的に内蔵しておいてここぞというところで相手の虚を衝いて使うような方法が好きですが。
(収納場所も、鎧の中は空洞が多いので、いくらでもあるし)



それにしても、スライサー兄弟の血文字の印は、わかりやすいところにありすぎる気が...
最大の弱点なんだから。術者はだれだ?